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初版公開:2013年1月5日


【015】ガラスのオブジェ   作:キサワ

☆=13  ☆☆=7  ☆☆☆=0  合計=27

☆☆(フミん)
(逆行)
(イサリ)
(砂糖水)
(乃響じゅん。)
☆☆(SB)
☆☆(ラクダ)
(<無記名>
☆☆(<無記名>


サファイアの秘密基地で飾っていたガラスのオブジェを思い出しました。個人的な思い出ですが。
数あるムウコン死ネタの中でも一番前向きな作品だと思いました。
アチャモかわいいよアチャモ。
◆朱烏


この話には幽霊を出す必要があるんでしょうか? 私は要らないと思います。
この話のポイントというのは二つあって
・少女の幽霊がオブジェを欲しがる。それは店長の過去の友人で、目標を達成する前に死んでしまった。
・オブジェの話題をきっかけにコンテストに興味を持ち、挑戦する主人公
ストーリー的に重要なのは二個目であって、正直なところ幽霊(ハルカ?)がスーツ男(ダイゴ?)の名刺を持ちだしてオブジェ売ってくれと言うような安っぽい設定ならば、幽霊を出す意味はあんまりなかったと思います。
正直、違和感があるのです。オブジェとれる直前までいくような人間が今更オブジェを金で買いたいなどと思うのでしょうか? 私にはそうは思えません。ついでにダイゴの名刺どっから持ってきたんやねん! というツッコミも入ります。幽霊を出すのを百歩譲るにしても、もっと不自然でないシチュエーションを用意する必要があったでしょう。
主人公がオブジェに興味を持つきっかけとしては、それこそマニアの金持ちが売ってくれと迫ってきたからでも十分なのです。それをきっかけに店長(ユウキ?)の話が始まる。ハルカちゃんの話が出てくるのはそっからでも十分です。むしろこの部分こそ時間をかけて語るべきところだったのではないでしょうか。背景の作り込みがうすっぺらいのです。安易に幽霊を使えばいいってもんじゃない。
冒頭でもっと主人公に店長の事を語らせるとよかったんじゃないかなと思います。放浪癖がある以外のいろんな事を。たとえば手持ちポケモンの事とか。どうせなら、店長がアチャモをひきとってキモリと一緒に育てて、彼等でもってコンテスト制覇したとかにしたほうが、よほど説得力があったのではないでしょうか。
いろんなお客さんの買い物のシーンはよく書けていたと思います。ここはかなりよかったです。
◆No.017

☆☆
 序盤からリアルなフレンドリィショップの様子が上手く描かれていて、しっかりと引き込まれました。
 少し読後感の物足りなさと、お題との関わりの薄さが気になりました。
 しかし、やっぱり面白いものは面白い。本編の裏にあるストーリーを想像するのも楽しいです。
◆利根川 泰造


全体的にぼんやりした形というか、話の趣旨がつかみにくかったです。
ハルカの話なのか、ガラスのオブジェの話なのか。コウキの話なのか、主人公の話なのか。
〆切に追われてしまったのでしょうか。どれも半端なまま終わってしまった感じがしました。
◆穂風奏


 日常風景はよく書けている。うーん、しかし感情移入しにくかった。死んだという事実、遺志を受け継ぐという行為に感動はしているのだけど、そこの中にある感情まではよくわからないまま進行してしまった感じがありました。淡々と進むからこその意味があったので、わるいわけではありませんでしたが。
◆西条流月

☆☆
 エントリーナンバーラスト。ちょっと不思議な雰囲気の日常と、新しい旅立ちの物語。ストーリーそのものよりも、どちらかと言うと空気や雰囲気で勝負する作品かなぁと思いました。諦めず完遂された作者の方、お疲れ様でしたです……!
 良かった点は、やはり買い物客一人一人を丹念に描きこんでいる点ですね。如何にもそこそこ暇なお店の店員と言う視点に、思わず苦笑いが漏れました。客の観察なんて良い御身分だなちくしょうめぃ!(私情) この妙にリアリティのある描写が、自然に意識を作中にのめり込ませてくれました。
 対して物足りなかった所は、もう平平凡凡としたストーリーぐらいしかない。キャラクター一人一人の形成は良く出来てるのに、余りにも日常過ぎてさらさらさら〜っと終わってしまうと言うか。……ただ、これとてそう言うストーリーなんだから突っ込むべき点とは言い難いです(苦笑)
 総じて評すると、上位を狙うのは難しいにしても、描きたいものを手堅くまとめた堅実なお話だったと言う感じですね。自然体の語り口が、文章慣れされておられるなぁといった印象を運んで来た作品です。
◆クーウィ


全体的に物足りなさを感じました。作者の方のイメージが文章の形へ消化されきっていないような印象ですね。
一文一文が拙く読みづらいということはありませんでしたので、どちらかと言えば描写が不足していることが原因かと思います。話の展開のさせ方を磨くことで見違える気がいたしました。
◆小樽ミオ

☆☆
このアチャモは何だ!という謎はさておき、とても美しい話でした。幽霊だってこんなに綺麗な幽霊なら怖くない。エルレイドと話せたのも「そういう体質」だからでしょうか……面白かったです。
◆ミルメコレオ


ちょっとばかし無駄なシーンが多くて、その割には語られていないことが多いかな、という印象が。
ガラスのオブジェに関する思い出も淡白で味気なく、思い出が軽く感じられてしまうほか、主人公が少女に似ているというあたりも、具体的な描写もないため真偽のほどはわからずじまいで。
もっと丁寧な描写を心掛ければ光るかもしれないので、もったいないと思います。
◆リング


何か大きな話が始まるような予感はします。バックグラウンドに大きなものがあるようにも思います。ただ、全体を通して見た時にちょっと散漫な印象を受けたのは事実でした。キーアイテムとなっているガラスのオブジェについても、目の覚めるような使い方がされているわけではなく、最終的にはアチャモが主人公の中で次のアクションを起こすトリガになっているように感じました。表現や台詞回しには手堅いものを感じるので、話の練り込みをさらにしてみるとよいと思いました。余談ですが、前半部分のショップにおける風景や店員の心理の描写は精緻で面白く、こういうロケーションを使って何か話を作ってみるのも面白そうだなあ、とか考えました。
◆586


私、ダイゴさん好きなんですよ(今回はおいといて)
それはそうと、コンテストと美術館の彫刻のことをすっかり忘れていて、そういえばそうだった!と思いました。
懐かしい!懐かしいよう!!と思いました。
◆きとら