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初版公開:2013年1月5日


【013】にめたるえ変を去過   作:逆行

☆=12  ☆☆=6  ☆☆☆=2  合計=30

(乃響じゅん。)
☆☆(SB)
(ラクダ)
(<無記名>
☆☆(<無記名>

☆☆
くせのある面白い文体だと思いました。そして銃が登場したときは全力で噴き出しました。
センス溢れるってこういうことを言うんですね。普通で突飛な主人公って最高です。
最後の心情描写、まるで国語の問題を解いているような気分で読んでました(良い意味で)。心情描写の書き込みが非常に素晴らしいです。
惜しむらくは文の稚拙さ。くせのある、面白い、とは言ったものの、これがコンテストに出された作品でなければ序盤で読むのを止めていたかもしれません。
それさえ直せば、僕は迷わず☆3つをつけるでしょう。
レベルの高いムウコン作品の中でも、一番将来性を感じさせる作品でした。
◆朱烏


まず思ったのは、タイトルをわざわざ反対にした意味があったのだろうかということ。
もう一つ感じたことは、作品のテンポが速すぎる、つまり慌しいということです。特に序盤のセレビィとの絡みは、もう少し深く書いて欲しかった。急過ぎる。
でもこういう作品を書く人って、急に化けることがあるから油断はできません。書くことが本当に好きならば。
◆フミん

☆☆☆
主人公冷静すぎワロタ。
タイトルは変なひねり方せずにもっとストレートにつけるか、あるいは過去やら時間とかやらではなくまったく違う部分からとっても面白かった気がする。特別な意図があったのならぜひ教えて欲しい。
それと文章は未熟な気がした。情報の出し方とか文章とか単語の使い方なんかはまだ達して無い感じがする。
じゃあなぜ☆☆☆をつけたかと言えば、この作品はアイディアの斬新さやあらすじでないところで勝負したからだ。この作品の本編はストーリーとしてのイベントがほぼ終わってからだろうと思う。今までのイベントは最後にくる主人公の心情を説明する為のものだ。私はこの点を評価したい。主人公が抱いている劣等感、認証欲求、抱いた罪悪感、そして最後にくる自己肯定の流れ。こういうのが文章表現の醍醐味と思うのだ。
もちろんイベントの説明とかは荒いし、言い回しは安直だし、文章としては改善の余地が山ほどあると思う。(個人的には主人公のコンプレックスを全面に出して、それこそチャンピオンの悪口をネット掲示板に書き込んでるくらいの設定があってもよかった)けど、そのへんの事はこれから書いてりゃくっついてくる。なので今回は無視した。
筆者は心の動きを描こうとした。そこを大いに評価したいと思う。
◆No.017


 セレビィの心情をもっと細かに描写してくれた方が、話に入り込めたかなぁと思いました。嘘をついた後に中途半端に話して主人公を傷つけるくらいなら、最後まで嘘をつきとおす覚悟が欲しかったです。
 後半の主人公の複雑な心境の描写は、真に迫っていて非常に良かったと感じました。
◆イサリ

☆☆
タイトルで、おっ、となった。
若干、主人公がぐだぐだ考えすぎな気もするけど、嫌いじゃない。ごめん、嘘。好き。
◆砂糖水


 正直に言って、「下手な文章」のお手本のような作品だと思いました。
 読点の使い方がまったくなっていない。一文一文が長すぎる。世界観がよくわからない。唐突に現れるメタフィクション的表現。安直にも程がある主人公の思考回路。そもそも出だしからして読者を突き放すような悪文。逆から書いてあるだけで特に深い意味のないタイトル。
 いや、本当に。正直言って酷すぎです。私の方からはとりあえず、村田喜代子さんの「名文を書かない文章講座」という本をお勧めさせていただきます。
 一応、バトルシーンはよく工夫されているなと思いました。
◆利根川 泰造


個人的な事なのですが、
「さっきから彼のセリフ――」「――方もいるだろう」
ギャグ調なら受け流せますが、シリアスな雰囲気でこの表現は好きじゃないです。
物語を読んでいるのに、その世界から引き離される感じがしました。
◆穂風奏

☆☆
 卑怯なのに自己正当化する主人公、すごくいいと思います。
 ただ、卑怯の度合いがもっと高くてもいいかなぁ。レベル1頑丈ココドラ大量展開とか。地雷使うとか。でも、主人公のキャラがいいなぁ。手段は択ばず、勝ちに行って開き直ろうとして、しかし、徹しきることはできないって感じがいいです。中途半端なキャラがうじうじ悩むのっていいなぁと思いました。
◆西条流月


 遂に来たな青タマネギ! そこに直れぃ! ……と言う訳で、今企画初のセレビィさん登場です。正直結構待ったぞおい(笑) けれども今回は、よくあるタイプとはちょっと違った臭いがしましたね。
 先ず良かった点は、何と言っても主人公の戦い方が自分好みだった事!(オイ) こう言うゲリラ戦臭い戦術は大好物です。卑怯とか言いっこなしよ。作戦です、作戦。後更に、一度OKを出したセレビィが改めて己の行為を非とし、その是正の為に動くと言うストーリーが、妙に生々しくて良かったですね。
 逆に物足りなかった点は、兎に角主人公の思考が定まらず、物語が必要以上に間延びしているように感じられた事。迷い戸惑うネガティブな様子を出したかったのは分かるのですが、流石に文章にメリハリが足りなかった印象です……。のんべんだらりとした雰囲気が拭えず、感情移入するより先にしらけてしまったのは否めませんorz こう言う葛藤自体は嫌いじゃないのですけれども。
 答えの見つけ方や妥協の形、締めのタイミングなんかも丁度良かったように思えますし、後もう少しですね……。もう少しさっぱりした後味が残ればと言う所でした。
◆クーウィ


心は揺れ動きながらも結局は手段を択ばない主人公。蛇行しながらも自己弁護しつつ「過去を変える」という目的に進むストーリーは魅力的でした。黒い雰囲気を湛えた主人公が好き。
ただ、よくない意味で気になる点はかなり多いというのが正直なところです。ひとつは文字数のかけどころを誤っており「広く浅く」なってしまっていること。たとえば書き出しのセレビィも、主人公が神秘性に圧倒されているわりには、まだ圧倒するほどの神秘性の描写が足りないでしょう。そしてもうひとつは、前置きの言葉(メタ的描写というのでしょうか)が作品への移入を妨げていること。「さて、ここで作戦を整理してみよう」は普通に主人公の思考として描写してもらえた方が、彼の「作戦」に緊張感を持って移入できたと感じます。
あとはタイトルにも何らかの意味が篭もっていることを作品内で暗示してほしかったですね。「さかさまの順番だから『流れに逆行する』意味?」と思いながら読んだのですが、それと確信できる点を見つけられませんでした。それゆえになんとなく目を引くためのタイトルのようになってしまっているのが残念です。

ムウマが主人の目的のために、そして彼を守るためにけなげな姿を見せるのがかわいらしかったです。主人公は強く生きねばなりますまい!
◆小樽ミオ

☆☆
大変面白い設定、ストーリー展開なのですが、初見時は少々混乱してしまいました……2、3度読んでこそ面白さが分かる作品ではないでしょうか。
そして、これがくろみさんだと予想。
◆ミルメコレオ


低レベルポケモンで高レベルポケモンを倒すおなじみの先方が冴え渡りましたね。
きちんと組んだ戦略と、卑怯な先方を堂々と使いこなし、さらには銃器まで使うなど、手段を選ばない潔い主人公は気に入りました。

難点は、主要な出来事が済んだあとも、なんだかうだうだと心情を垂れ流された際に、非常にくどいと思ってしまいました。
もう少し塩梅を調整できればすっきりおわれるのではないかと思いました。
◆リング


いわゆるタイムリープものです。時間を逆行し、時系列の改変を試みる敵役とそれを止めようとする主人公という構図は、古くから使われてきた王道のパターンであり、話の骨組みに大きな支障はありません。ストーリーを追っていく過程で気になったのが、一般的なトレーナーが主人公のタイプのフォーマットを取っているにもかかわらず、とにかくそこかしこで「ゲーム的」な演出・描写が見られることです。メタ・ネタとして意図的にやっているようには見えず、ごく普通に記述してこうなったのだろうとは思いますが、些かの違和感は拭いきれません。また、最後のポイントとなる主人公の心理的葛藤が、割と長めに文章量を割いているわりにインパクトが薄く、読者に書き手の意図を正しく伝える内容には達していないと感じました。内容の整理を行い、一番伝えたいことは何か、に重心を置くとより良くなると思います。
◆586

☆☆☆
自分を守るために正義すら敵にまわす!
弱肉強食はここでも生きている世界観は思わず感心した。
ただパンチが足りなかったんじゃないかとは思う。
◆きとら

(作者票)
◆逆行