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初版公開:2013年1月5日


【012】確かに恋でした   作:片桐伶

☆=5  ☆☆=10  ☆☆☆=5  合計=40

☆☆(フミん)
☆☆(逆行)
☆☆(イサリ)
☆☆(乃響じゅん。)
(穂風奏)
(SB)
☆☆(ラクダ)
☆☆(<無記名>
☆☆(<無記名>

☆☆
ダイゴが姿を消してまったく落ち着かなくなってしまったハルカの心情が繊細に表現されていましたね。単純に「巧い」。
個人的にムウコンの中で上位五作品に入ります。
◆朱烏

☆☆☆
普段カップリングものは読まないのだが これいいじゃん! いいんじゃね? と思った。思わせるだけのものがあった。ベタベタさせるばかりがカップリング小説じゃないんだなぁ。構成の妙というか落とし方が素晴らしい。 女性陣からの評価が高そうだ。
あえて言うなら、ダイハル前提、皆がルビーサファイアのキャラクターと容姿が頭に入っている事前提という感じがした。もちろんそういう層に向けて書いたという事であれば問題無いが、このコンテストは普段はオリトレでやっている方が多いので、コンテストに出す作品としてはもう少し読者層を意識できた描写があるとさらによかったかもしれない。
◆No.017

☆☆☆
直球のダイハルですねぇ。いいなあ、と純粋に思いました。タイトルも素敵。
◆砂糖水


 擬音語多いなあ、という第一印象。別にそれ事態は良いわけでも悪いわけでもないのですが。
 しかしタイトルでオチをバラした状態でのこの冗長さ。どうしても退屈を感じてしまいます。特に大どんでん返しがあるというわけでもないし、正直に言って面白くはなかったです。
 描写はなかなか丁寧だし、ポケモンバトルのシーンもうまく書けてるなと感心しました。そういった部分はすごく良かったです。
◆利根川 泰造


 出来事はよく書けていると思うので、ハルカ好きや感受性の高い人はハルカちゃんの心を自分の心情をシンクロさせられるのだと思った。ただ、自分はどちらとも当てはまらなかったので、ハルカちゃんの気持ちの立ち位置がよく分からない。そのもやもやをこそ楽しめと言われるとあれなのですが。
 駆け足気味で語られたせいで、それぞれのイベントが淡泊に感じてしまった。あと、バトルメインでないのはわかるのだけど、書くのならこだわりを入れるか、あるいは銭湯すっ飛ばして、バトル中での心情描写に特化したように書いた方がよかった。
◆西条流月

☆☆
 ホウエンチャンプと女性主人公の関係を主眼に据えた作品。いわゆるダイハルと言う奴ですね。……ただ、この作品は直接的なやり取りや交流ではなく、主にダイゴの旅立ちの後の葛藤をメインに据えている為、ある意味では主人公の自省録に近いとも言えるかも知れません。
 個人的によく似た構成の作品を目にした事もあり、取り立てて新鮮な感慨を持ったわけではなかったですが、主人公が自らの抱いている思慕に気付かず、ひたすらバトルに打ち込む事で答えを探すと言うスタイルは中々魅力的でした。思わずちょっと気付くの遅いだろとか突っ込みたくなる面もあるのですが(苦笑)、恋愛ものとしてよくある思い出を反芻し続ける形式ではなく、自分らしく動き続ける主人公像に、より強い共感を覚えましたです。こう言うのも良いものですね。
 心理描写にも幕の下ろし方にも味わいがありましたし、この御題を扱った作品としては、とても満足度が高かった作品です。慣れぬジャンルですが、楽しませて頂きました!
◆クーウィ

☆☆☆
これまでカップリングにはさほど興味がなく、恋愛主題の小説も好みが分かれる私でしたが、この作品はまさしく……ごちそうさまでした!
ダイゴとハルカ、いわゆる「ダイハル」が主題で、なおかつ主軸に据えられているのはハルカなので、本当はハルカの想いをバシバシ書き散りばめていきたいはず。それを堪えて家の換気扇だったりカップの中で揺れるみなもを描いているのが好印象でした。場面のイメージが容易でしたし、またこういった小道具が心情とも結びついているのが雰囲気を醸し出していて、読み込むたびにこの世界へ引き込まれました。作者の技量を垣間見たようです。
この結びも大変に心にくい! 暗黙のうちに題名へと回帰させられるこの感覚は、ただただしてやられたと言うほかありません。
◆小樽ミオ

☆☆☆
初恋は実らない。やっと恋心を自覚したのに相手はどこにいるのか分からない。人間くさい話で素敵でした。こうして少女は成長してゆくのですね。この、ポケモンらしい青少年の成長を描いた感じ、大好きです。
◆ミルメコレオ

☆☆
ダイハル系のお話には良くあることなのですが、ハルカちゃんばかりに焦点を当てられ、ダイゴさんの事がないがしろになっているのが個人的に残念極まりないと思います。
もちろん、ダイゴの視点を入れたり、多くを語る必要はありません。ハルカがダイゴに対してそこまで思い入れを深めた理由やエピソードなどが不足しすぎていて、読者が置いてけぼりというのが……ね。
と、いうのも。私はエメラルドを男でプレイしたこともあり、またそれでなくとも年齢が違いすぎてダイゴもハルカもお互いに興味無しという風なイメージでプレイしていたこともあり、そのイメージを覆せるだけの途中経過が欲しいのです。

私のような人だと。チャンピオンのダイゴに勝利した頃にはもうベタ惚れでしたという状況を提示されても、その設定に馴染みきれないと感じてしまいます。
ですから、その設定になじめるだけの説得力を散りばめて下さい。ただの切なく甘酸っぱい恋物語は嫌いじゃありませんが、それは過程が描かれてこそなので……
◆リング

☆☆☆
何か取り立てて明確に突き抜けているというわけではありません。あっと驚くような出来事があるわけでもありません。この作品にあるのは、ただ主人公のハルカが、名前の無いもやもやした感情に懊悩して、最後に自分なりの答えを出すという、彼女の有り様だけです。彼女の心の動きを、平易にして丁寧に描いて、読者を遊覧船のように最初から最後まで迷わせることなく導いていく。そこに不要な飾りはなく、只管彼女の心を確かな筆致で綴っているだけです。これは自戒でもありますが、小説というのは力量が上がれば上がるほど複雑になっていく、複雑にしたくなっていくものだと考えています。そうすることでより面白みが増したり、強いメッセージを持たせることができることも多々あります。しかし、恐らく本当に求められているのは、複雑なことを複雑なまま伝えるのではなく、複雑なことを平易にして伝える技術なのではないかと思っています。その意味でこの作品は、複雑で説明し難い感情を、愚直に丁寧に描くことで明確に伝えることができている、とても優れた作品であると、私は思うのです。
◆586


私、ダイゴさん関係のカップリングでダイハルが一番好きなんです。
だからこのダイゴさんがいなくなるところのダイハルが大好物で、何度か書いたことがあります。
かなわない初恋を感じさせる切なさは、原作を何度プレイしてもドキドキします。
しかし、確かに恋でしたと納得するルートでのハルカが大人しすぎてもえろよ!諦めるなよ!熱くなれよ!って言いたくなります。
初恋は失恋の恐怖を知らず、無敵状態であることが多いのですが
とりあえず作者に一番言いたいのは、ポケスコ3で会わなくてよかったです!
◆きとら