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初版公開:2013年1月4日


【008】意味の羅列   作:SB

☆=9  ☆☆=9  ☆☆☆=2  合計=33

☆☆(フミん)
(逆行)
(乃響じゅん。)
☆☆(ラクダ)
☆☆(<無記名>

☆☆☆
ゲームの中の世界。世界を記述している部屋。こういう設定はわくわくします。
そしてアンノーン。アンノーン!!!
深く考察しながら書いたんだろうなあ。こういうの好きです。
最後まで迷いましたが☆3つで!
◆朱烏


今回のテーマでアンノーンにアプローチしたのは素晴らしい着眼点だと思います。しかし、話が複雑化しすぎて、なんとも説明寄りの文章になってしまっている感じが否めません。ストーリーは好みの類ですが、そこに至るまでのプロセスにもうひと工夫が欲しかったなと思います。リメイクすれば絶対に化けると思った一作です。
◆(無記名

☆☆
研究に関する記述は非常に生き生きしていていい。ただ肝心の主人公の心情変化が作者の中で閉じているように思われた。
某ジムリが出てきたりモブキャラである主人公がモブでない台詞を話して、ああなんか世界の秩序がアンノーンのような無秩序であるがゆえの情報量を持ちつつあるのか。みたいな事は感じさせつつ、説明放棄して作者が投げてる感。思うにアンノーンの論文説明で満足してしまったのでは。
それと冒頭でゲームに描かれない豊かなバックにある世界が描かれてしまったせいで、今更モブの台詞が変わったとて感動的でないのが致命的だ。冒頭のやりとり、ゲームの無機質感を出せないものか。
なぜ主人公は申し出を断ったのか? ここは重要な要素だと思うのだが投げて終わる。やはり書きたかったのが論文で他がおろそかになってないか。作者の意図が分かれば改善案も出るか?
◆No.017

☆☆
 「七八〇の墓標」を中心とした作品群と非常に近い世界観のお話ですね。オマージュの可能性もありますが、情報分野の語彙力と卓越した構成力から、おそらくご本人様かなと(笑) 思い違いならお許しを。
 ブラック・ホワイトで導入された四季の概念は、ゲーム内では四ヶ月で一巡するんですよね。一年が十二ヶ月である世界の存在は、ゲーム世界から見ると異様な訳で。常識がくるりと入れ替わる、不思議な感覚を味わいました。
◆イサリ

☆☆
とりあえず586さんの七八〇の墓標を思い出した。ただそのせいで昔の金銀の仕様で書いてるのかな、とか思ってしまって混乱した。というか読んでてすごく混乱した。
あれこれHGSSって思っていいのだろうか…?でも季節の話はBWだよね…。とか。
自分の理解力のなさに泣きたくなった。何度か読み返してようやく、一ヶ月で季節が変わるのはゲーム仕様なんだけど、ここに現実世界の季節がリンクしているのか、とわかった。最初、何言ってるか全然わかんなかった…。というかゲーム世界と現実世界の話、ってことに気づくまでえらい時間かかった。私阿呆だな。
しかしこれ、わかって読むと面白いですね。
◆砂糖水

☆☆
 興味深い作品でした。取り上げているテーマや、作中で語られる理論。垂涎モノです。
 しかし、その理論を語るために専門用語を使いすぎかなと思います。正直、置いてけぼりです。
 また、中盤のストーリーが動かない部分は、ちょっと飽きを感じちゃいますね。
 言っていることが難しすぎて、引き込まれません。
 終盤の展開には心惹かれました。読後感も良かったです。
◆利根川 泰造


ジムリーダーを倒している少年=10歳
となっていますが、その後で
「彼がアンノーンを何百匹も倒し続けていたこともここに来るまで知らなかった」
「何年も遺跡にこもっている僕にとってはありえない話だった」
とあり、これでは少年が5〜6歳頃から遺跡に通っていることになってしまいます。
さすがにこの年齢でダンジョンへ潜るのは無理があるのではと思いました。

C.E.シャノンの情報理論って本当にあるんですね。辞書で見つけて驚きました。
◆穂風奏

☆☆
 冒頭の言葉がよかった。研究のプレゼン場面がよく書けており、主人公の心情がよく書けているなぁとも思いました。ゲームのモブキャラからの主人公への思いやアンノーンとはなにかという考えなど面白いと考えさせられました。
 ただ、面白い止まりでそこに感情移入ができる強さまではなかった。研究のところに対する熱意がそのほかのところに感じられなかった。
◆西条流月

☆☆☆
 余りにも切り口が斬新だった作品。これはない(笑) 異色作と言えば飛びきりの異色作でしょうね。妙に論理だっていて知識的な補強もしっかりしてるのがまた悔しい限りです。素晴らしかったぞこのやらう……!
 いきなりぶった切っちまうと、『お話自体』はそこまで面白くはなかったです。冒頭のかけ合いのシーンは悪くは無かったのですが、その後はひたすら説明ばかりで、物語としての面白さなんて望むべくもない。これは仕方ない。一応サカキさんとか出て来てましたけれども、ほぼ背景みたいなもんでしたし。
 ところが半面、設定やストーリーの方は見るべき所が目白押しで、最早どう評価してよいやら分からないぐらいです。ゲーム内での主人公の異質さを逆手に取ったまでは兎も角、季節についての仮定や世界の構造、更にはそれの糸口をアンノーンの生態に求める点など、作者は相応の知識人であると同時に、よっぽど歪んだものの見方でポケモン世界を見ているに違いない。……無論褒めてます(笑) 会話の特異性を『威圧感』程度で片付けるなよと思いつつ、この異様なまでの説得力。作者が如何にポケモンと言うゲームを心得ているかが手に取る様に分かりますね。
 お話としてはあんまり評価しません。微妙! でも、作品としてはこの上なく評価しています。これがせめてもの抵抗(苦笑) では失礼致しました。敢えての無礼ご容赦下さりませ……。
◆クーウィ


さまざまな伏線がしゅるりとひとつに結びついていくはずなのですが、それを把握する端緒を見つけづらかったというのが正直なところです。
アルフのいせきもアンノーンも読者を魅せるのには十分な題材で、そこに唐突な形でサカキがぽんと現れるのは大変なインパクトでした。他の読者の方の読解が出揃うのを待ってもう一度拝読したいと思います。
◆小樽ミオ


なんと言いますか……理系ですね。中盤の、アンノーンに対する彼の研究の部分が現実にある理論を交えつつ展開されてリアルで面白かったです。

これはプログラムの世界の人間が、世界がプログラムである事に気づき破壊しようとするという話で合っているでしょうか……少年が現れた事でゲームの世界になっていたのか、それとも最初からゲームの世界だったのか……謎を残す終わりですね。
◆ミルメコレオ


メタネタが多く、またその割にはゲームの設定などにのっとっていないことが多すぎて、理解が出来ないと言う印象でした。
カントーの少年、仮にレッドとして、ジョウトの少年が活躍するのはレッドが活躍して三年後のはず。それが11年と一ヶ月という年月にされているのは良く意味がまったくわかりませぬ。現実世界の一年に季節が三順するということからなのかもしれませんが、そういったことで混乱を招かされて、見ているとブラウザーを閉じたくなる事もしばしば。

また、研究者の語る事もなんかいすぎて意味がわからなくなることがしばしばあり、首をかしげて考える事を放棄したくなることが多数。わかりやすく噛み砕いたり、逆に誰に話しても理解されないと言う事を、冒頭のシーンのみのとどまらずことさら強調する手段があれば違ったかもしれません、
◆リング

☆☆
意味が分からない、というのは通例理解を拒絶するという”意味”を持った言葉になりますが、この作品の場合、意味が分からない、という形でストーリーが回帰・完結しているという印象を受けました。戻るための変数を持たない再帰関数のようなものでしょうか。やや小難しい言い回しや言葉が多く、またぱっと見ただけではそれが物語にどのような影響を齎しているか判然とし難い部分はありますが、それさえもストーリーの特色にしてしまう作り込みは見事でした。個人的には、”少年”を登場させずにアルフの遺跡の内部で話を閉じてもよかったかもと思いますが、それだと小奇麗に過ぎて”秩序”を感じさせてしまうのかも知れません。
◆586


毒気がだいぶたりない。
人間の心の中の不快感を持ち上げ、毒を作り出すには足りず、毒気が感じられない。
そして繰り返し言われるアンノーンの不思議と不気味さも何か足りない。
そんな感じがした。
◆きとら

(作者票)
なんかもう、スーパー懺悔タイムに入りたくなりましたが、鬱陶しいのでやめときます。
冷静に判断してこれは☆1。サカキ登場の伏線を滅茶苦茶適当にしたのは秘密。っていうかそれよりも、主人公の理屈が分かりにくいですよね。図解でもすればよかった。
◆SB